新幹線で新古河まで向かう。小山から大きなバッグを持った人たちが乗り込んだけど，みんな新白河駅で降りる...どうやらみんな"ふれあい雪ん子親子ミーティング"の参加者らしい。このイベントは身障児を持つ家族と健常児を持つ家族とが雪遊びをしながら交流しましょうというものです。泊まるのは国立那須甲子少年自然の家です。中学校の時に一度，泊まったことがあるな。新古河駅からバスで20分，雪が全く無くて本当に雪遊びができるんでしょうか?みたいな。山を登っていくに連れて徐々に雪は増えてきたものの，那須甲子少年自然の家周辺に来るまで凄く少なかった。近くのスキー場なども頭を抱えているらしい。

　参加者は合計140名近くまでいったらしい。今回は申込者が多く，初めて参加するという人を優先して抽選となったとか。ウチらの部屋は3家族の同室。小学6年生の女の子とお母さん，聴覚障害の男の子と家族(4名)，そして視覚障害の瞬を含めウチが4名，各部屋に1人ボランティアさんが付きます。知らない人と同室ってことで不安があったけど，会ってから数分後には和んじゃったりして良い感じになりました。

　1日目は"かまくら体験"と"雪像作り"。かまくらは降雪の関係で1つしかなかった...各部屋に分かれて雪像を作るわけだけど，ちびっ子がいるので雪像なんて出来やしない。ただ雪を積んで固めて適当に色を塗って終了って感じ。1日目夜から吹雪になって，2日目は終日吹雪というコンディション。凄い吹雪だよ。2日目は"ソリ滑り"と"チューブ滑り"。少年自然の家の側が緩斜面，バスで移動するほうが急斜面ということで，緩斜面を迷わず選択(吹雪で逃げ帰れるってのもあるし)。瞬は気に入ったらしく，ソリとチューブ滑りを何度もやってました。廉はソリは多少やったものの，チューブ滑りは怖がってやらず。根性なし。同じ部屋の兄妹はウチ等が限界になっして戻ってもまだやってました(笑)。3日目は"ボーリング"，"ストラックアウト"，"宝探し"で，これは子供たちもそうだったけど親が楽しんでましたね。どこの親も夢中で遊んでいた気がします。と，まぁ雪遊びはこんな感じ。

　2日目の夜に雪上ウォーキングで雪の中で綺麗な星空を眺め，その数分後には吹雪に変わるという山の天気をまざまざと味わうことに...そんな中，山の中でキャンプファイアーなもんだから，廉は抱っことか言い出す始末。暗闇の林の方に行って「怪獣が出てくるかも...」とか言ってたら，情緒障害のお子さんなのか奇声を発しながら走ってきてオレまでビビった(笑)。3日目の夜は今度は室内でキャンプファイアー。"じゃんけん列車"で何と瞬が優勝することになったものの，後ろにどれだけの人数が繋がっているのか分からず，参加者全員にハイタッチしてもらってました。

　部屋でも子供たちで鬼ごっこやオセロ，トランプなどを楽しみ，我々親同士も双方のことなど話したりして過ごしてたけど，障害は違うけど考えていることは同じなんだなぁと。それにしても視覚障害の子供と聴覚障害の子供がオセロで真剣勝負!!って光景は，こういうイベントじゃないと実現できません。すげ～静かな攻防。双方，負けず嫌いなので負けると1 moreみたいな。

　身障児を考えたスケジュールになっているので，2時間遊んで2時間休憩(食事)という感じなので，意外とゆっくりできました。子供たちは小学6年生の女の子が相手をしてくれたので，こっちはノンビリ話をしたりしてました。他の部屋の方々とは話す機会はあまりなかったけど，3日間を通して同じ部屋の人たちとは仲良くなって，運良く聴覚障害児のご両親は近所の出身とのこと...帰省の際には連絡して遊びましょうと約束しました。今後も交流できたらいいなぁと。最初は参加するのがダルかったんだけど，3日目にはあと2，3日遊んでいたいとか思ってしまうくらいになってて，なんとなく別れ惜しかったり。参加者の多くが楽しめたようで，また来年もあれば参加したいとか思ってしまいました。

　各部屋に1人ボランティアさんが付いたわけだけど，中には銚子から福島まで来ている人もいるとか。あとお姉ちゃんがいるな...とか思ったら高校生だったり，単純に凄いなぁと。悔しいのでソリ遊びやらチューブ滑りの時にさり気なく話したりしてみたり(爆)。残念ながらウチの部屋のボランティアさんはおっさんだったわけですが(笑)，とても良い人で良かったです。